Journal of Sustainability Research誌に、井出真吾様(ニッセイ基礎研究所主席研究員 チーフ株式ストラデジスト)と竹原均様(早稲田大学経営管理研究科教授)による共著論文“The downside of green innovation: How green patents affect corporate value and profitability in Japanese manufacturing firms”が掲載されました。
同論文では、各企業の特許をグリーン特許と非グリーン特許に分類し、それぞれのYK値合計で企業評価した値を算出。これらの値と企業の株式市場評価（PBR）との関連を調査しました。
結論として、「グリーン特許が常に株価を押し上げる」という単純な見方は支持されず、市場は“環境志向の変革”より“広範な技術競争力（非グリーン含む）”を一貫して高く評価しやすい一方で、規制・排出圧力が強い産業ではグリーン特許がリスク低減として評価され得る、という構造が示されました。
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