2024年問題で競争過熱 ゼネコン生き残り

建設業界に時間外労働の上限規制が今月から導入された。長時間労働の慢性化や若者の流入不足など多くの問題をこの業界は抱えている。上場スーパーゼネコンの直近の営業利益率も3%から5%程度と決して高いとは言えず、技術競争力の戦いが企業の盛衰を決するステージに来ていると言える。如何に他社よりも生産効率を高め、付加価値で差をつけるかが重要となってきた。

示したグラフは過去33年間(竹中工務店は12年間)の各社の技術競争力の推移を示したもので、おおむね過去に一旦ピークを迎え衰退基調であったものが近年再び上昇傾向にある。トップグループは竹中工務店と清水建設、第2グループが残りの3社となっている。今後の展開を見てゆきたい。