PATWARE利用例:CSVデータを活用した業界分析

PATWAREの新しい機能として、CSVデータのダウンロード機能が追加されました。
ダウンロードできるデータを実際にどのように活用できるか、活用例をご紹介いたします。

例① 自動車業界の分析

PATWAREの「企業別YKS時系列グラフ」から、過去31年間における主要5社のYK値(技術競争力指標)データをダウンロードし、グラフに反映させました(今回はExcelを利用)

こちらのグラフから、読み取れることを下記にまとめます。

マツダを除いて技術競争力のピークは、2000年代にあったことがわかります。その後、技術競争力はなだらかに下降します。しかしながら、直近10年程度に絞って観察すると、トヨタ自動車に急激な技術競争力の復興が見られることと、マツダになだらかな技術競争力の上昇が見られます。さらに、この3年程度に絞って観察しますと日産自動車にもなだらかな復興が見られます。YK値の各企業キャッシュフローや、各企業株価に対する先行指標性は3年から7年程度であることから考えますと、日本の自動車セグメントが再び興隆する可能性が見て取れます。

例② 二次電池業界の分析

続いて、二次電池の開発を進める日本の主要企業の過去8年間のYK値推移グラフを作成しました。

こちらのグラフからは、当初は三菱ケミカルホールディングスが他の企業を引き離していましたが、徐々に他の企業もキャッチアップしてきて、2020年代に入ると主要6社が入り乱れる展開となってきたこと、いずれにしても二次電池セグメントの技術競争力の向上は著しく、日本産業の中でも将来に期待が持てる領域であることがわかります。

このように、YK値のデータを活用することで、企業技術力の傾向を把握でき、業界分析や今後の予測を立てることが容易になります。是非ご利用ください!

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