①YK値が高くなることは、競争相手が欲しがる技術を独占している状態が発生していることを示している。
②このためYK値が高くなった企業の製品に競争力があり、価格競争に陥らないために営業利益率が上昇する。
③または、営業利益率が下がる傾向を抑止する。
④この点は競争企業との比較のため、競争企業よりも特許技術関連製品において営業利益率が優位な状態である。
⑤上場企業の営業利益率は投資家の基本的観察項目のため、営業利益率の上昇自体が投資家から見て「買い」の
サインとなる。
⑥また自己資本利益率に関してデュポン分解すると、以下の式が成り立つ。
「 自己資本利益率=売上高利益率×総資産回転率×財務レバレッジ 」
これは、
「 自己資本利益率 」= 「 純利益/自己資本 」
「 売上高利益率 」= 「 純利益/売上高 」
「 総資産回転率 」= 「 売上高/総資産 」
「 財務レバレッジ 」=「 総資産/自己資本 」
の関係からくるものです。
つまり、売上高利益率が高くなると、結果として自己資本利益率が高くなる傾向があります。
または、財務レバレッジを抑制するように企業が行動する傾向もあります。